厚生労働省は、技能労働者に技能実習を受講させた建設企業を支援する「人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)」で、建設キャリアアップシステムに登録した技能者への賃金助成を割り増す。2019年度の1年間は、雇用する技能者に技能実習を受講させた中小建設企業に対し、通常の賃金助成に10%上乗せする。
19年度概算要求に助成金を見直す方針を盛り込んだ。賃金助成を受ける技能者が建設キャリアアップシステムに技能者登録している場合、雇用する企業に対する賃金助成を10%上乗せする。
対象となる技能実習は▽労働安全衛生法に基づく教習、技能講習、特別教育▽職業能力開発促進法に基づく技能検定試験のための事前講習▽教育訓練給付金の支給対象となる、建設業法に基づく技術検定に関する講習―など。
助成金の割増しは19年度の1年限り。今年4月から登録申請を開始した建設キャリアアップシステムは19年4月からの本運用を予定している。助成金の割増しを呼び水として、運用初年度の登録者数の増加を後押しする。
提供:建通新聞社