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2018/09/13

建築保全業務 共通仕様書、積算基準を改定

 国土交通省は、建築保全業務の共通仕様書と積算基準・積算要領を5年ぶりに改定した。雨水利用施設の点検項目を見直したり、LED照明器具、木製床を建築保全業務の対象に追加するなど、法令改正、建築技術の変化を共通仕様書に反映。積算基準は、従来は一般管理費等に計上していた現場従業員の法定福利費を業務原価(業務管理費)に盛り込むことにした。
 建築保全業務は、官庁施設の施設管理者が行う施設点検、清掃、警備などで、業務を外部委託する際に共通仕様書や積算基準・積算要領を使用する。全ての中央省庁と地方自治体の一部が活用している。
 共通仕様書の改定では、雨水利用推進法の施行を踏まえ、雨水利用施設を適切に維持管理するために点検項目を見直す。LED照明器具、木製床など新たな資機材を清掃業務などの対象に追加する。災害発生時に受注者が担う業務を契約時に取り決めることも規定する。
 積算基準・積算要領の改定では、建築保全業務に従事する作業員の法定福利費を業務原価(業務管理費)に組み込む。一部の発注者が法定福利費を計上していた一般管理費等を減額しようとするとの受注者側の指摘を踏まえた措置。費目構成は見直したが、法定福利費の額に増減はない。

提供:建通新聞社