国土交通省は9月7日、台風21号による被災で閉鎖していた関西国際空港について、早期復旧に向けた対策プランを策定、公表した。9月中旬をめどにA滑走路の暫定運用を開始するとともに、滑走路の本格運用に向けて施設点検を行い、修復時期を確定させる。船舶が衝突して損傷した関空連絡橋については、おおむね2週間で鉄道に寄りかかった道路橋を撤去。4週間をめどに空港アクセス鉄道の運行再開を目指す。
対策プランは「運用再開のための緊急対応」「暫定運用のための対応」「本格運用のための対応」の3段階で構成。
緊急対応としては、7日からB滑走路の運用を再開。連絡橋についても、上り線を活用し、緊急車両などに限って対面通行を開始した。
暫定運用では、飛行機の発着を拡大するとともに、第1ターミナルビルなどの機能を一部回復。
その後、本格運用に向け、A・B滑走路について点検を実施し、修復時期を確定。鉄道によりかかった状態の道路橋は撤去し、2週間程度で道路の下り線橋梁の復旧時期を確定。また、道路の撤去後、速やかに鉄道橋の修復に着手するとした。
台風21号では、滑走路やターミナルビルが高潮により浸水。連絡橋も不通状態となっていた。
提供:建通新聞社