高速道路と民間施設を直結する「民間施設直結スマートインターチェンジ(IC)」としては全国初となる近畿自動車道伊勢線の多気スマートIC(仮称)の建設に向けて、8月23日、石井啓一国土交通大臣が久保行央三重県多気町長に連結許可書を手渡した。
多気スマートICで近畿自動車道伊勢線と直結する民間施設はアクアイグニス多気(多気町)で、薬草温浴施設や宿泊施設、レストラン、産直市場などを備えた滞在型の複合リゾートとなる。開業は2020年を予定している。
民間施設直結スマートICは、民間施設と高速道路の直結路を、民間企業の負担で整備できる仕組み。大規模商業施設の他、工業団地や物流施設の申請も可能。国交省が17年度に申請を募集し、今回が初認定となる。
今回の事業を提案したのはアクアイグニスとイオンタウン、ファーストブラザーズ、ロート製薬でつくる三重故郷創生プロジェクトで、これを受けて多気町が国に申請していた。
式後の懇談で石井大臣は、地元と高速道路会社の共同事業となることに触れ、「完成に向けて十分な連携をはかってほしい」と呼び掛けた。
久保町長は「地域経済の活性化にもつながる」と期待を寄せ、「直結工事と施設を同時に完成できるよう、努力していく」と決意を述べた。
提供:建通新聞社