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2018/07/25

西日本豪雨を激甚災害指定

 政府は7月24日、西日本豪雨をはじめとする5〜7月に全国に被害をもたらした豪雨災害を「激甚災害」に指定する政令を閣議決定した。公共土木施設の災害査定見込み額は3210億円(18日時点)に上り、激甚災害への指定基準を満たした。激甚災害指定により、地方自治体の災害復旧事業に対する国庫補助率は1〜2割引き上げられる。
 指定の対象となった災害は、5月20日から7月10日にかけて全国に被害をもたらした西日本豪雨、台風5〜8号。市町村・都道府県の被害状況調査から査定見込み額を算定し、見込み額が指定基準を上回ることから、全国を対象とする「本激」に指定した。公共土木施設に加え、農地、社会教育施設、私立学校などの補助率も引き上げる。
 18日時点の査定見込み額は、公共土木施設が3210億円、農地が161億円、中小企業被害が4783億円などとなっている。
 激甚災害に指定されたことで、公共土木施設の災害復旧事業に対する国庫補助率は70%から84%、農地は82%から95%にかさ上げする(いずれも過去5年の実績平均)。
 激甚災害の指定には、これまで数カ月が必要だったが、自治体の財政不安を取り除くため、昨年12月に制度の運用を改善。西日本豪雨の甚大な被害を受け、15日には激甚災害の「指定見込み」であることを公表していた。

提供:建通新聞社