2018年度から全6種目で年2回実施している2級技術検定のうち、建設機械を除く5種目の前期試験(学科のみ試験)の合格者が発表された。受験者数は、建築、土木、管工事、造園の4種目で前年度を大幅に上回り、土木と管工事は過去最多を記録した。いずれの職種も、20〜30歳台の受験者が増えており、社会人が年2回化で拡大した受験機会を生かした格好だ。
2級技術検定は、若年層の受験機会を拡大するため、17年度から建築・土木で学科試験の年2回化を実施。学科試験の受験者数は土木が前年度比23・7%増、建築が5・5%増といずれも増加しており、国土交通省は、18年度から全6職種の学科試験を年2回実施することを決めた。
このうち、6月3日・10日に行われた5職種の学科試験(前期)の受験者数は、電気工事を除く4職種で前年度の受験者数を上回った。建築は104・2%増の5993人、土木は62・4%増の7747人、管工事は210・2%増の2559人、造園は79・9%増の950人だった。
2級技術検定の年2回化には、高校生に在学中の資格取得を促し、建設業への入職・定着を促す狙いがあるが、前期試験を受験した高校生は、建築を除く4種目で前年度を下回った。国交省は、全6種目の年2回化は18年度が初年度であるため、高校生の多くが10〜11月の後期試験の受験を選択したとみている。
提供:建通新聞社