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2018/06/22

外国人技能実習、70・8%で法令違反

 厚生労働省は、外国人技能実習生の実習実施者に対する2017年の監督指導・送検などの状況を公表した。監督指導を実施した5966事業場(実習実施者)のうち4226事業場(70・8%)で労働基準関係法令違反があった。重大・悪質な法令違反があり、労働基準監督官が送検した事業場も34件あった。
 違反事項で最も多かったのは「労働時間」の26・2%。次いで「使用する機械に対して講ずべき措置などの安全基準」が19・7%、「割増賃金の支払い」が15・8%で続いた。
 労働基準関係法違反の是正を求めて技能実習生が労働基準監督機関に申告したケースが89件あった。
 申告内容は「賃金・割増賃金の不払い」81件、「約定賃金額が最低賃金額未満」7件、「解雇手続きの不備」7件の順に多かった。
 労働基準監督機関から出入国管理機関へ、技能実習生の労働条件の確保などを目的として通報したケースは546件あり、出入国管理機関から労働基準監督機関へ通報した事案も44件あった。
 技能実習生の人権侵害が疑われる事案も発生。出入国管理機関との合同監督・調査を行った事案が35件あった。

提供:建通新聞社