国土交通省は、優れた建設技能を習得した外国人建設就労者に対する「優秀外国人建設就労者表彰」(土地・建設産業局長賞)を立ち上げる。
日本に滞在して優秀な建設技能を身に付けた外国人建設就労者を表彰し、就労者に技能を磨く意識を浸透させることが狙い。2月21日まで対象者を募り、建設技能・日本語能力・社会貢献活動を基準に受賞者を選考する。3月19日に表彰式を開く。
外国人建設就労者受入事業は、東京五輪の開催に伴う建設需要の増加に対応するため、2015年4月に20年度末までの時限措置としてスタートした。17年12月末までに受入事業によって入国した外国人は2651人で、3月末には約3900人まで増加する見通しだ。
建設技能や日本語によるコミュニケーションスキルに優れた外国人建設就労者を表彰し、滞在期間中の技能向上を促すとともに、就労者全体のモチベーションアップにもつなげる。
日本に滞在している外国人建設就労者だけでなく、既に母国に帰国していても外国人建設就労者として1年7カ月以上日本に滞在していれば表彰の対象となる。特定監理団体や受入建設企業が代行して応募することも認める。
学識経験者らでつくる審査委員会が「建設技能」「日本語能力」「社会貢献活動」を審査基準として受賞者を選考する。技能検定や職長・安全衛生責任者教育の修了者、日本語能力試験の有資格者であることなどを評価する。帰国者は、母国と日本の友好親善に取り組んでいることも評価する。
提供:建通新聞社