建設関係11団体による新春賀詞交歓会が5日、東京都内のホテルで開かれた。主催者を代表してあいさつに立った日本建設業連合会の山内隆司会長は、2018年度から運用が始まる建設キャリアアップシステムについて、「日本の建設産業界が一つの目的に向かっていく初めての試みだ」と意義を強調、システムの普及と利用促進に向けて関係する団体や企業に理解と協力を呼び掛けた。
建設技能者の処遇改善のため職務経験や保有資格を登録する建設キャリアアップシステムは、18年4月から登録がスタート、10月から運用する予定。建設業振興基金が運営する。
日建連の山内会長は同システムについて「300万人を超す全ての技能者と全ての建設現場の登録を目指す大事業であり、そのためには業界が一丸となって困難を乗り越えて突き進むことが不可欠だ」と訴えた。さらに、「建設業の働き方改革のために、政府からこれほど積極的な支援を得るのはかつてないこと」と述べ、関係団体と企業に協力を求めた。
来賓として訪れた石井啓一国土交通相は「生産年齢人口が減少する中、働き方改革と人づくり革命の取り組みが重要」と指摘。建設業の担い手確保に向けた建設技能者の賃金アップや社会保険加入促進などの施策への協力を呼び掛けた。
提供:建通新聞社