マンション大規模修繕工事における改修設計コンサルタント業界の発展と健全化を目指し、一般社団法人マンション改修設計コンサルタント協会(MCA)が12月20日、発足した。マンション改修設計コンサルタント業務の標準化を進めるとともに、専門技術者の養成に向けた認定資格の創設などを目指す。まずは、標準契約書や技術・教育などを検討する委員会を設置するとともに、▽近畿▽中部▽東北・北海道▽中・四国▽九州・沖縄―の各エリアに支部を設置し、組織の基盤を固める方針だ。
発起人代表は、翔設計代表取締役の貴船美彦氏、東京建物リサーチセンター代表取締役の辻康昭氏、T.D.S代表取締役の岡俊英氏で、貴船氏が代表理事に就く。
設立に当たり、貴船代表理事は「マンションストックが増え続けている中、改修設計コンサルが需要の拡大と高度化に応えるためには、個々の企業ごとの対応ではなく、団体として取り組むことが求められる」と訴えた。その上で、一部で指摘されている不適切なコンサルタントの問題への対応が急務となっていることに触れ、「マンションユーザーのためのコンサル業≠貫くための礎にならなけらばならない」と、同協会が果たすべき役割を示した。
入会資格は、マンション改修設計コンサルタント業務を行う一級建築士事務所および設備設計事務所。原則として法人単位の加入となる。会員は現時点で30社。今後、100社以上の加入を目指すという。事務局は東京都千代田区に置く。
提供:建通新聞社