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中央ニュース

2017/09/29

樹木の点検・診断 国交省が初の指針

 国土交通省は、公園内の樹木を適切に維持管理するため「都市公園の樹木の点検・診断に関する指針」を策定した。高度経済成長期に整備された都市公園の樹木は老齢化が進み、倒伏や落枝による重大事故の発生が懸念されている。指針では、公園管理者が樹木の点検・診断を行う際の配慮事項などを記載。樹木の点検・診断に特化した指針としては初めて策定したものだという。
 指針は、都市公園法第31条に基づく公園管理者に対する技術的助言に当たるもの。都市公園内にある樹木の点検・診断を適切に行い、樹木に起因する事故の防止や健全な育成を図る。
 指針では、樹木の点検・診断を「日常点検」「定期点検」「診断」「災害対策点検」に分類。このうち、定期点検は、安全確保の重要度の高いエリア(エントランス、園路沿い、広場、施設外構など)に範囲を絞り、各公園管理者が時期・頻度を定めるよう求めた。災害対策点検は豪雨などの自然災害が想定される時期に行う。
 定期点検の結果、樹木に変状や異常が見つかった場合は、応急措置を行った上で診断を行う。鋼棒貫入などで劣化度を診断し、立ち入り禁止などの応急的措置か、樹勢回復や伐採などの本格的措置を講じる。

提供:建通新聞社