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　国土交通省は、２０１８年度に海外に進出する中堅・中小建設企業向けの実務マニュアルを作成する。海外で事業を展開する上でのノウハウやリスクマネジメント手法をマニュアルにまとめ、海外展開する際の実務能力を高めてもらう。研修の開催やＥラーニングでマニュアルを広く普及することも検討している。
　国交省は、独自の技術のある中堅・中小建設企業の海外進出を後押しするため、経営者層を対象とするセミナーや個別相談を実施する他、現地企業とのビジネスマッチングの機会提供を目的にしたミッション団派遣などを行っている。
　18年度は、これらの支援策に加え、海外事業に臨む企業の実務能力向上を目的とするマニュアルを策定する。海外進出の事前調査や契約時の留意点に加え、海外での成功・失敗例も掲載する考えだ。国内での研修やインターネットでのＥラーニングにより、マニュアルの普及と浸透も図る。
　また、相手国政府との関係性を強化し、日本企業が進出しやすい環境整備にも力を入れる。18年度は日本の土地評価制度に関心を持つベトナムでモデルプロジェクトを実施。地価公示、不動産鑑定などの制度整備と人材育成をパッケージで支援する。新興国から政府関係者を招き、制度整備の人材育成も支援する。

提供：建通新聞社