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2017/08/23

2級建築の受験者数 過去2番目の高水準

 2017年度から年2回の実施を開始した2級建築施工管理技術検定(種別・建築)の受験予定者数が延べ約2万2700人(速報値)となり、制度導入初年度の1983年度に次ぐ、過去2番目に多い水準になったことが分かった。このうち、年2回の対象である学科試験のみの受験者数は、延べ約1万1600人と前年度から1・5倍の増加。初年度から年2回実施の効果が目に見えて表れた格好だ。
 国土交通省は、若年層が早期に資格を取得できるよう、17年度から2級土木と2級建築(種別・建築のみ)の学科試験を年2回実施することにした。。
 2級建築は6月の前期試験を3356人が受験。11月の後期試験は、7月14日〜28日に受験申込を受け付けたところ、受験予定者数は延べ約1万9300人に上った。後期試験の受験予定者は、前期試験を不合格となった再受験者も含んでおり、17年度の受験予定者数は延べ約2万2700人(前年度比11%増)になる。受験予定者が4万人を超えた制度導入初年度の1983年度を除けば、現時点で過去最多の数字だ。
 学科試験のみの受験予定者数を見ると、年2回実施の効果がより顕著に表れている。後期試験に学科試験のみで申し込んだ受験予定者は延べ約8200人。後期試験だけで前年度の受験者数を3%上回った。
 学科試験のみを実施した前期試験の受験者3356人を加えると、合計延べ約1万1600人で、前年度と比べ46%多い。学科試験と実地試験が分離され、学科試験のみの受験が可能になった2006年度以降では最多の受験予定者数となる。
 学科試験が年2回実施されることで、高校生は2年時に2回、3年時に2回の合計4回の受験機会を在学中に得ることができる。国交省は、資格の早期取得が若年層の入職促進につながるとみており、10月と18年3月に行われる2級土木での受験者数の推移も踏まえ、他職種の技術検定にも年2回化を拡大できないか検討する。

提供:建通新聞社