厚生労働省は、2016年度の賃金不払い残業の是正結果を公表した。1000万円以上の割増賃金を過去に遡って支払った企業は184社あり、このうち建設企業が22社(12%)あった。100万円以上の割増賃金を遡及して支払った企業は1349社。このうち建設企業が134社(9・9%)あった。
16年度に労働基準監督官が賃金不払い残業の是正を監督指導した企業数は、前年度より1社多い1349社。対象労働者数は5266人多い9万7978人で、支払われた割増賃金の合計額は27億2904万円多い127億2327万円だった。支払われた割増賃金の平均額は1企業当たり943万円、労働者1人当たり13万円。
建設業の遡及支払い状況を見てみると、100万円以上の割増賃金を支払った労働者数は7688人(7・8%)。是正支払い額は14億6157万円(11・5%)。
また、1000万円以上の割増賃金を遡及支払いした労働者数は3274人(6・6%)で、是正支払い額は10億1880万円(11・2%)だった。
提供:建通新聞社