政府は8月8日、九州北部豪雨などを激甚災害に指定する政令を閣議決定した。被災した地方自治体が農地や公共土木施設の災害復旧事業を実施する際、国庫補助率を1〜2割程度嵩上げする。災害査定額は農地が全国で207億7000万円、公共土木施設が218億4000万円を見込んでいる。
激甚災害指定は、6月7日から7月27日の豪雨・暴風雨で被害を受けた農地や公共土木施設などを対象としたもの。農地は全国を対象とする「本激」、公共土木施設は、九州北部豪雨で大きな被害を受けた4市町村を対象とする「局激」に指定した。
本激の指定を受けた農地は、全国の農業用施設(農地、農道、水路など)と林道の災害復旧事業費に対する国庫補助率を嵩上げ。過去5年の実績の平均では補助率を82%から95%に引き上げている。
九州北部豪雨で公共土木施設の被害が大きかった4市町村は局激に指定。災害復旧事業費の査定見込額は、福岡県朝倉市で132億2000万円、東峰村で20億円、添田町で7億8000万円、大分県日田市で58億4000万円となっている。
提供:建通新聞社