建設業振興基金は7月14日、2017年度2級建築施工管理技術検定(前期)の学科合格者を発表する。技術検定が年2回化されて初めて行われた学科試験は、受験者2935人のうち合格者が1247人(合格率42・5%)。全受験者に占める社会人の割合が8割と例年よりも高く、高校生の多くは後期試験(11月12日)の受験を選択したとみられる。合格者の受験番号、合格基準や試験問題・正答は振興基金ホームページ(http://www.fcip-shiken.jp/)に掲載している。
2級建築の学科試験(前期)は6月11日に全国10地区で実施。合格者1247人の属性を年齢別で見ると、21歳未満が24・4%と最多で、25〜29歳の14・2%、21〜24歳の14%が続いており、29歳未満の若年層の合格者が全体の半数以上を占めた。職業別では、建設業が62・7%と最も多く、高校生の15%、専門学校生の8・8%が続いた。合格者に女性が占める割合は14・7%と例年に比べて高い結果も出ている。
技術検定の学科試験は、2017年度から2級建築・土木で年2回実施する。国土交通省は、2級学科試験の年2回化で、高校在学中の受験機会が4回に増え、若年層の建設業への入職を後押しする効果を期待する。
ただ今回は、資格の早期取得に挑んだ社会人の受験者が大半を占めた。工業高校の試験対策が間に合わず、高校生の多くが11月の後期試験の受験を選択したようだ。
振興基金は、高校生が7月の学科試験に合格すれば、7月1日に解禁される就職活動にも有利になることから、今後は試験対策を前倒しで行う工業高校も出てくるとみており、18年度以降の若年受験者の増加に期待している。
提供:建通新聞社