静岡県富士宮市にある建設技能者・技術者の教育訓練施設である富士教育訓練センターが開校20周年を迎え、センターを運営する全国建設産業教育訓練協会(才賀清二郎会長)が5月29日、東京都内で記念式典と祝賀会を開いた。建設産業団体の関係者や国土交通省、厚生労働省の幹部ら約300人が集まり20周年を祝った。
式典であいさつに立った才賀会長=写真=は、「今後も建設業ではめまぐるしい変化が予想される。しかし、教育訓練の重要性は変わらない。もう一度原点に立ち返り、技術・技能にとどまらず、人づくりを忘れず、全人格的な教育訓練に取り組む」と今後の決意を述べた。
また、来賓として訪れた国土交通省土地・建設産業局の谷脇暁局長が、新入社員から熟練技能者にまでわたる同センターの多種多様な教育訓練について「訓練修了者はその後の社会生活で、センターで学んだチームワークを財産にしていると聞いている」と話し、同校の教育方針を評価した。
さらに厚生労働省職業安定局雇用開発部の坂根工博部長が、高齢化が進む建設技能者に関して「厚生労働省としても若者の入職と定着に努力していきたい」と述べ、センターの今後の活動に対して期待感を示した。
同日の式典では石井敬一国土交通相から同協会に、谷脇局長から同協会の才賀会長と内山聖副会長、石田信向副会長にそれぞれ感謝状が贈られた。また才賀会長が、センターの教育訓練活動に貢献した10団体・企業に感謝状、講師ら18人に表彰状を贈った。
提供:建通新聞社