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中央ニュース

2017/05/15

16年度の受注高86兆 公共・民間ともに増加

 全国の建設会社が2016年度に受注した工事の総額が前年度比1・7%増の85兆9826億円となったことが、国土交通省の建設工事受注動態統計調査報告で分かった。調査方法を見直した13年度以降、3年連続の増加となる。民間工事の受注総額が13年度以降で最高だったことに加え、公共工事も政府の大型補正予算の編成を受け、前年度の減少から増加に転じた。
 受注総額の内訳は、元請け受注高が1・7%増の58兆1732億円、下請け受注高が1・7%増の27兆8094億円。業種別では、総合工事業が0・2%増の53兆8315億円、職別工事業が14・7%増の11兆9299億円、設備工事業が0・8%減の20兆2212億円だった。
 公共機関からの受注(1件500万円以上)は2・7%増の15兆6096億円で、国の機関からの受注が4・2%増の5兆5133億円、地方の機関からの受注が1・8%増の10兆0963億円だった。
 民間受注のうち、1件5億円以上の建築・建築設備工事の受注総額は、5・7%増の9兆4597億円だった。発注者別では、不動産業が13・7%増の3兆7843億円、サービス業が1・2%増の2兆4148億円、卸売業・小売業が40%増の6302億円と前年度の受注額を上回った一方、製造業からの受注が4・9%減の1兆3573億円と落ち込んだ。
 民間からの土木・機械装置等工事(1件500万円以上)は0・2%減の6兆2092億円とわずかに減少した。

提供:建通新聞社