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2017/04/12

技術検定の年2回化 2級建築に3300人

 2017年度から年2回実施することになった2級技術検定(学科試験)で、6月に初めて行われる2級建築に約3300人の受験申し込みがあった。「年2回化」は、国土交通省が若年層の早期受験を促すために2級土木・建築を先行してスタート。施策のターゲットである若年層の申込者数を見ると、高校在学中の満17・18歳の申込者が約570人いたという。
 16年度の2級建築の学科試験(種別・建築)の申込者は7942人で、このうち18歳未満の申込者は3674人だった。16年度は2級学科試験の受験資格から実務経験が廃止されたため、満17歳の申込者も299人いた。
 2級建築の技術検定は例年11月に学科・実地試験を行うが、年2回化で6月に学科試験のみを追加した。6月試験に申し込む高校生にとっては、試験対策に要する期間が約半年短くなるが、年2回化後初の試験には約570人が申し込んだ。このうち、17年度に満17歳になる高校2年生の申込者も約70人いた。
 年2回化で、高校在学中に2級学科試験を受験する機会は、これまでの2回から4回に増えた。初年度の17年度は、11月と18年2月に実施する2級土木試験も、18年度は2級建築と同じ6月と11月に実施する。3年時の6月試験までに学科試験に合格すれば、就職時のアピール材料になるため、在校生の資格取得に熱心な工業高校が、今後、新しい受験日程で試験対策を行うことも期待できる。
 国交省は、受験者・合格者の平均年齢が年々上昇していることを踏まえ、早期受験を促す新たな対策も講じる。年2回化に続き、学科試験のみの合格者に対する「1級・2級技士補(仮称)」の資格を創設し、有資格者に実地試験の受験要件緩和といったインセンティブを与えることも検討している。

提供:建通新聞社