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中央ニュース

2017/02/20

新技術導入促進型 設計変更で費用負担

 国土交通省は、直轄工事の総合評価方式で、新技術を採用する技術提案を求める「新技術導入促進型(T・U型)」の実施を検討している。このうち、研究開発段階にある新技術を対象とするU型は、予定価格と別枠で新技術を導入した場合のコストの上限を提示。落札後に上限額の範囲内で設計変更を行い、発注者が新技術の導入コストを負担することを検討中だ。
 新技術導入促進型は、参加者に技術提案を求める「技術提案評価型」の一類型として実施する見込み。総合評価で新技術を採用する参加者にインセンティブを与え、建設現場のイノベーションや生産性向上につなげる。
 T型は、技術提案で仕様書などにない新技術を活用する提案を求め、新技術の採用による品質の向上、工期短縮、有効性を評価。主に実用段階にある新技術を対象とする。
 一方のU型は、実用段階に達していない新技術や要素技術を対象とする。予定価格とは別に、新技術の導入コストの上限額(入札価格の数%)を示し、上限額の範囲内で発注者がコストを負担。契約後に新技術の導入コストを設計変更で追加する。
 同省は、有識者らによる「総合方式の活用・改善等による品質確保に関する懇談会」の次回会合に、新技術導入促進型の詳細を報告する考えだ。

提供:建通新聞社