法務省は1月12日、刑務所出所者の就労を支援する「協力雇用主」に対する大臣感謝状贈呈式を開いた。長年にわたり出所者の雇用を支えてきた協力雇用主21社(うち建設業16社)が受賞。井野俊郎大臣政務官が、出席者に感謝状を手渡した。
協力雇用主は、犯罪の前歴があるために定職に就くことが難しい出所者を雇用し、更生を支援する民間事業主。全国に約1万6000人いる協力雇用主のうち、建設業は49%を占めている。法務省は、同省発注の矯正施設整備工事で、協力雇用主に対する総合評価方式の加点措置も講じている。
井野政務官は贈呈式で「長年にわたる雇用を通じ、出所者の社会復帰に貢献した事業主に心から感謝する」とあいさつ。受賞した興安商会(熊本市)の林茂氏は「出所者に働くことの喜びを感じてもらえる協力雇用主の活動をこれからも続けたい」と謝辞を述べた。
受賞した協力雇用主のうち、建設業16社は次の通り。
▽栄邦建設(札幌市)▽瀬戸(北海道釧路市)▽佐々木石材工業(盛岡市)▽小野興業(仙台市)▽長谷川塗装店(福島市)▽勅使河原鉄建(前橋市)▽日本グリーン企画(さいたま市)▽道路技術サービス(富山市)▽岡本組(名古屋市)▽山中工業(大阪市)▽NB総合建設業ぷらすNabe(岡山市)▽誠和(広島市)▽浜渦工務店(高知市)▽九大興業(福岡市)▽興安商会(熊本市)▽高野造園建設(宮崎市)
提供:建通新聞社