建設業振興基金は10日、技能者の資格や就労実績を現場ごとに蓄積する「建設キャリアアップシステム」の開発5業務を一般競争入札で公告する。システム本体の開発・運用保守、就業履歴登録機能の開発業務、コールセンター・ヘルプデスク対応、申請・受付業務、カード発行・送付業務の各業務について、総合評価方式で落札者を決める。2月中に委託予定者を決めてシステム開発に着手、今秋の本格運用を目指す。
建設キャリアアップシステムでは、現場の入退場時に技能者が持つICカードを読み取り、技能者の経験と技能をシステムに蓄積。蓄積した情報を活用し、技能者のスキルアップが賃金に反映される環境を整える。
官民コンソーシアムで運営主体に決まった建設業振興基金が、システム調達の手続きに入った。10日に入札公告するのはシステム開発に関連する5業務で、このうちシステム本体の開発・運用保守業務は、民間の入退場管理システム、安全管理システムなどとの連携認定業務と一体で委託する。
公告する業務はこの他、現場単位で技能者の就業履歴データを蓄積するソフトを開発する「就業履歴登録機能開発業務」、申請された情報の入力作業などを担う「申請・受付業務」、技能者に配布するICカードの「発行・送付業務」、利用者からの問い合わせに対応する「コールセンター・ヘルプデスク対応業務」。
5業務の委託期間はいずれも5年間。
振興基金は、有識者やシステムの開発費を負担する出えん団体の代表者らによる選定評価委員会で、参加者の技術提案などを審査。2月中に委託予定者を決め、3月早々に契約する。
入札公告の詳細は振興基金のホームページ(http://www.kensetsu-kikin.or.jp/)に10日から掲載する。
提供:建通新聞社