トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2016/12/16

ゼネコン40社決算 売上総利益 直近5年で最高

建設経済研究所は、2016年度第2四半期の主要建設会社決算分析をまとめた。大手・準大手・中堅の合計40社の受注高は、堅調な建設投資を背景に建築・土木部門ともに前年同期を上回った。売上総利益が受注時採算の改善により、直近5年で最も高い水準となったことから、営業利益も全階層で増加し、全40社が営業黒字を確保した。
 単体受注高を企業規模別に見ると、大手が7・1%増の3兆3039億円、準大手が6・2%増の1兆7581億円、中堅が9・8%増の1兆1639億円と全階層で増加。建築部門は、堅調な民間設備投資や民間住宅投資を背景に4・8%増の4兆3268億円。土木部門は大型工事の増加で17・3%増の1兆7832億円と大きく伸びた。
 一方、連結売上高は、完成工事高の減少で全階層が減少に転じ、2・6%減の6兆6130億円だったが、直近5年では12年度に次ぐもので、依然として高い水準を維持している。
 売上総利益(連結)は、過去の不採算工事の影響が一巡しつつあることや、上昇を予想していた建設コストが落ち着いていたこと、受注時採算の改善などもあり、全体的に上昇傾向にあった。利益額は23%増の8475億円、利益率は2・7ポイント上昇し、12・8%だった。  営業利益の利益額は総計で38・4%増の4776億円と大幅な増加。利益率も2・1ポイント上昇し、7・2%となった。全40社が営業黒字を確保し、大手が全5社、準大手が11社中10社、中堅が24社中18社で利益額を増加させた。

提供:建通新聞社