国土交通省は11月15日、直轄工事でワーク・ライフ・バランス(WLB)の推進企業を評価する対象工事や配点を決め、各地方整備局などに通知した。対象は、一般土木工事・建築工事・港湾土木工事のA等級のうち、政府調達協定(WTO)の適用工事。「えるぼし認定」「くるみん・プラチナくるみん認定」「ユースエール認定」を受けた企業に一律1点を加点するとしている。
政府の「すべての女性が輝く社会づくり本部」が3月に決定した取り組み指針に基づき、直轄工事の総合評価方式でWLB推進企業に加点措置を与える。
対象工事は、一般土木・建築・港湾土木のA等級で発注する工事のうちWTO適用工事の一部。段階的選抜方式の1次審査で加点措置を与える。加点対象は▽えるぼし認定▽くるみん・プラチナくるみん認定▽ユースエール認定―を受けた企業。
いずれの認定企業にも、段階的選抜方式の1次審査の評価項目にある「企業の能力等」で1点を加点する。3段階で認定するえるぼし認定企業で、1・2段階目の認定を取得した企業には、認定に加えて長時間労働の是正などに取り組んだ「労働時間の働き方」に関する基準を満たすことを加点の条件とする。これらの認定が取得できない外国籍企業は、内閣府が発行する認定相当の確認通知書を添付すると、加点措置の対象となる。
国交省は、16・17年度は試行として一部の工事で加点措置を実施し、18年度から、全ての一般土木・建築・港湾土木A等級のWTO適用工事に対象を拡大する。
提供:
建通新聞社