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2016/07/05

けんせつ小町、国交省へ現場環境改善を要望

 日本建設業連合会けんせつ小町部会の北井久美子部会長らは、国土交通省の五道仁実大臣官房技術審議官と土地・建設産業局の木村実建設市場整備課長に、女性技術者・技能者が働きやすい現場環境の改善に関する要望書を手渡した。女性に配慮した仮設トイレや更衣室の設置の原則化など、建設業で働く女性が活躍できる環境整備と入職・定着促進に取り組むことを求めた。
 女性に配慮した仮設トイレについては、日建連が昨年4月にまとめた「『けんせつ小町』が働きやすい現場環境整備マニュアル」に従い、女性専用で施錠管理や温水洗浄便座などを備えた、快適な仮設トイレの設置を速やかに原則化するよう要望。女性に配慮した更衣室・休憩所などの設置を原則化することも合わせて求めた。
 出産・育児で休業した女性技術者が不利にならないよう、総合評価方式の技術者評価を見直すことも要請。工期・工程を見直すことで、長時間労働の改善や週休2日モデル工事の拡大など、ワークライフバランスの改善を図ることも求めた。
 国交省の直轄工事では、女性も使いやすい現場の仮設トイレの標準仕様を7月中にも決め、原則として全現場に導入する方針を既に打ち出している。また、週休2日モデル工事を倍増し、総合評価における出産・育児休業した配置予定技術者も見直す。今後は、先行する直轄工事に続き、自治体の発注工事でも同様の取り組みが浸透するかが課題になる。

提供:建通新聞社