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2016/06/28

「実習と同じ仕事」半数強 帰国技能実習生

 厚生労働省は、2015年度の「帰国技能実習生フォローアップ調査」の結果をまとめた。建設や機械・金属製品製造などの技能実習を修了した実習生約2,000人から回答を得たもので、その9割以上が「役に立った」と回答している。帰国後に「実習と同じ仕事」に就いているのは半数強。「実習と同種の仕事」と合わせると7割以上を超えている。
 調査対象は、改正入管法に基づく技能実習制度で技能実習を修了した技能実習生のうち、15年7月〜11月に帰国(予定を含む)した1万7,195人(国籍は中国、ベトナム、インドネシア、フィリピン、タイ)。このうち12%に当たる2,071人が回答を寄せた。
 技能実習生の職種を見ると、機械・金属製品製造(19%)、繊維・衣服(18.5%)、食料品製造(11.5%)の順で多い。建設は6.1%だった。
 実習期間を通じて学んだことが「役に立った」と回答したのは96.4%。役立った具体的な内容で最も多いのは「習得した技能」で、68.4%が回答。「日本での生活経験」と「日本語能力の習得」も回答者の6割以上が選んでいる。
 帰国後の就職状況では、「雇用されて働いている」「雇用されて働くことが決まっている」「起業している」の三つで51.2%を占める。ただ、「仕事を探している」との回答も30.4%に上っている。
 従事する仕事は、実習と「同じ」と「同種」の二つで75.4%に達する。「異なる仕事」と回答したのは14.7%だった。

提供:建通新聞社