トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2016/04/20

普及加速へ支援措置も システム開発に本腰  

 国土交通省は「建設キャリアアップシステム」の運用開始に向け、システム開発や建設業界への周知を急ぐ。システムの運営主体、調達、開発費・運営費などを検討する開発準備室を4月中に建設業振興基金に設置するほか、システムの内容・意義を周知する業界向け説明会もスタートさせる。導入当初の普及を促すため、技能者・事業者の負担軽減に向けた支援措置を講じることも検討する。

 2017年4月の登録開始、同年8月の運用開始に向け、基本計画書に沿ってシステム開発に本腰を入れる。建設業振興基金に設置する開発準備室には、建設業団体などの出向者も受け入れ、システムの運用手順やシステムに必要な機能要件などを固める。国交省にもシステム開発を統括する開発準備推進室を置く。

 8月に官民コンソーシアムを開く。システムの開発・運営費、調達に向けた基本方針、運営主体について参加者の合意を得て、今秋からシステム開発に着手する。

 一方で、建設業界への周知も急ぐ。4月から技能労働者の処遇改善、現場管理の効率化、受注機会の拡大といった、利用者ごとのメリットに関する説明会を開催。9月以降、システムの登録方法や利用方法を周知する説明会をあらためて開く方針だ。

 システムの運営費は、技能者・元請け・下請けからの登録料で賄う。基本計画書では、17年4月の登録開始後、1年間で100万人の登録を目指すとしており、導入開始当初の登録を加速させる目的で、支援措置を講じることも検討する。