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2016/03/30

東北・上越新幹線 大規模改修31年度着工 国交省が積立計画承認

 国土交通省は29日、JR東日本とJR西日本が提出していた新幹線鉄道大規模改修引当金積立計画を承認した。JR東日本は東北・上越新幹線の大規模改修に2031年度に着工、工事費1兆0406億円を投じる。JR西日本は工事費1557億円を掛け、山陽新幹線の大規模改修に28年度から着手する計画だ。両社は4月から引当金の積み立てを開始する。
 国交省は昨年12月、東北・上越新幹線が開業後34年、山陽新幹線が44年が経過して老朽化が進んでいるとして、全国新幹線鉄道整備法に基づき、JR東日本とJR西日本に大規模改修に必要な資金を事前に積み立てるよう指示していた。29日付で、両社が提出した積立計画を承認した。
 JR東日本は、東北・上越新幹線の大規模改修に向け、16年度から15年間で3600億円を積み立てる。31年度から10年間で実施する大規模改修は、鋼橋の支点部改修、コンクリート橋の表面改修・スラブ板改修、トンネルの覆工改修・路盤改修などで、工事費1兆0406億円を投入する。
 JR西日本は、山陽新幹線の大規模改修工事費1557億円のうち、16年度からの10年間で500億円を積み立てる。鋼橋の支承部改修、コンクリート橋の断面修復、トンネルの覆工改修などを行う計画で、28年度に着工する。

提供:建通新聞社