国土交通省は、直轄工事の積算に使用する土木工事標準歩掛を改定し、「安定処理工(自走式土質改良工」や「床版補強工(炭素繊維接着工法)」など6工種の歩掛を新規で制定する。維持修繕用の「舗装版クラック補修工」と「排水構造物清掃工」の2工種も現場実態に合わせて見直す。4月1日以降に入札書提出期限が設定されている工事に適用する。
新規で制定する歩掛は▽土砂運搬工(不整地運搬車による運搬)▽安定処理工(自走式土質改良工)▽かごマット工(多段積型)▽ブロックマット工▽床版補強工(炭素繊維接着工法)▽油圧圧入引抜工(180<Nmax≦600)―の6工種。安定処理工は、現場内を移動できる自走式土質改良機で施工する歩掛を導入。床版補強工は炭素繊維シート接着施工の全面貼り・格子貼りに歩掛を設ける。
維持修繕用の舗装版クラック補修工は、クラック防止シート張をアスファルト舗装版に対応できるよう適用範囲を拡大。排水構造物清掃工は、清掃作業時間の増加に伴い、歩掛も見直す。
維持修繕用以外では、8工種で日当たり施工量、労務、資機材などを改定。原動機燃料消費量の改定に伴い、53工種の歩掛の一部改定も行った。2年に1度実施する建設機械等損料の改定では、約4000機種で基礎価格や年間管理費率などを見直した。
提供:建通新聞社