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2016/02/10

建設業の給与、2%増の38万0217円

 厚生労働省は、常用労働者5人以上の事業所を対象に実施した2015年毎月勤労統計調査結果の速報をまとめた。建設業の月間現金給与総額の平均は前年比2%増の38万0217円、総労働時間は0・2%減の171・6時間だった。建設業の労働者(常用雇用者)総数は3・2%増の281万人。常用雇用者の入職率は前年より0・07ポイント低い1・35%、離職率は0・05ポイント低い1・31%だった。
 建設業の現金給与総額の平均は、労働協約や就業規則によって、あらかじめ定められている支給条件、算定方法を基に支給される「きまって支給する」給与が前年比1・6%増の32万2947円、夏冬の賞与などの「特別に支払われた」給与が3・8%増の5万7270万円だった。
 一方、調査対象とした16大産業の常用雇用者1人平均の月間給与総額の平均は0・1%増の31万3856円、「きまって支給する」給与は0・2%増の25万9298円、特別に支払われた給与は0・8%減の5万4558円となった。
 産業別の現金給与総額が最も多かったのは電気・ガス業の55万1707円で、建設業は情報通信業、金融業・保険業、学術研究等、教育・学習支援業に次いで6番目。
 他方、建設業の月間総実労働時間の内訳は、労働協約や就業規則によって定められている所定内労働時間が0・7%減の157・7時間、残業や休日などの所定外労働時間は6・7%増の13・9時間で、出勤日数は0・3%減の20・9日だった。
 毎月勤労統計調査は、雇用、給与、労働時間について全国的変動を毎月明らかにすることを目的とした調査で、日本標準産業分類に基づく16大産業に属する事業所のうち、常用労働者を常時5人以上雇用する事業所を対象として実施している。

提供:建通新聞社