政府は9日、地方公共団体の2016年度歳入歳出総額の見込み額を国会へ提出した。投資的経費の総額は11兆2046億円で、前年度と比べ2036億円(1・9%)増加した。このうち国の予算に計上された国庫補助負担金などを基礎として算定した公共事業費は531億円(1%)増の5兆2028億円。直轄事業負担金の地方負担額は78億円(1・4%)減の5677億円となった。
公共事業費のうち、普通建設事業費は519億円(1%)増の5兆1453億円、災害復旧費は12億円(2・1%)増の575億円となっている。
国庫補助負担金を伴わない投資的経費のうち、地方債を財源として公共施設の整備に充てる特別事業費には、前年度より1316億円(5・2%)増の2兆6628億円を充当。施設整備費にかかる国庫補助負担金の一般財源化に対応し、引き続き必要な施設整備事業を実施できるよう、施設整備事業費(一般財源化分)として935億円も盛り込んだ。
地方単独事業費は「公共施設等総合管理計画」を策定している地方公共団体が増えてきたことなどを踏まえ、「公共施設等最適化事業費」を前年度より1000億円多い2000億円に増額。「緊急防災・減災事業費」には15年度と同額の5000億円を確保する。
提供:建通新聞社