「TETSU―1」王者の技、高校生を魅了―。26日に埼玉県立大宮工業高校で建設業体験講座が行われ、第1回全国鉄筋技能大会「TETSU−1 GRANDPRIX」優勝者の松田優作氏(飛田鉄筋工業・埼玉県戸田市)が鉄筋の組み立て作業を指導。業界の次代を担うことが期待される生徒たちは、松田氏ら講師陣の優れた技能を目の当たりにし、感動したようすだった。
建築科の2年生74人が参加した今回の体験講座は、埼玉県建設業協会が主催し、富士教育訓練センターが講師を派遣する形で行われた。松田氏の他、全国鉄筋工事業協会(全鉄筋、内山聖会長)の加盟企業から4人が応援参加した。
技能実習では、生徒たちが2級鉄筋施工実技試験の課題に挑戦。組み立て作業はもちろん、道具・資材の後片づけの方法などを学習。講師が手際よく鉄筋を結束してみせると、「わぁー、すごい」と歓声を上げていた。
松田氏は「業界に入り、技能大会で1位を獲得する人が出てくるかもしれない。楽しみにしている」と参加した生徒たちにメッセージを送っていた。
当日はこの他、富士教育訓練センターの橋本学講師が建設業の仕組みや魅力について講義。技能者や技術者の役割、企業が求める人物像などを分かりやすく説明した。
提供:建通新聞社