全国建設業協会 全国ブロック会議・地域懇談会
(5)中国ブロック
■公共事業予算の安定的確保を要望
中国地方5県の建設業協会で組織する建設業協会中国ブロック協議会(会長・檜山典英広島県建設工業協会会長)と国土交通省や中国5県と政令都市の担当者による2015年度建設業協会中国ブロック協議会意見交換会(写真)が10月27日に山口市内で開かれ、公共事業予算の安定的・持続的な確保や改正品確法の的確な運用などの議題について意見を交わした。
提案議題は、▽公共事業予算の安定的・持続的な確保について▽改正品確法の的確な運用について▽建設産業のキャリアパス提示について―の3項目。
「公共事業予算の安定的・持続的な確保」は、地域の安全安心を支え社会資本整備の担い手である地域の建設産業が将来にわたり健全に発展していくためには、先を見据え安定した経営が求められるとして、国が定めた中長期的ビジョンに基づく社会資本整備計画の見通しの明示と当初予算での公共事業予算の確保・拡大と大型補正予算による事業量確保を要請。
「改正品確法の的確な運用」では、現場での改正法の理念の実現に向け、国土交通省に対して@地方公共団体等への、発注関係事務に関する運用指針の的確な運用の指導、A適正な予定価格と工期、適切な設計変更による適正な利潤確保を図る、B低入札調査基準価格のさらなる引き上げについて、直接工事費100%・一般管理費等70%への引き上げ検討を、C円滑な施工、企業経営の健全化や労働者の処遇改善につながる、発注・施工時期の平準化推進―を併せて要請。
「建設産業のキャリアパス提示」は、建設産業のイメージアップと入職選択の応援方策として、入職後の経験年数に応じた年収や職位、資格取得などキャリアアップの道筋や基準などを提示することについて導入検討を求めた。