建設業団体や国土交通省などでつくる「建設産業戦略的広報推進協議会」は、建設産業の魅力を訴える学校訪問型キャラバンを小・中学校で初めて開く。さいたま市と連携し、同市のキャリア教育の一環として、26日、30日に市内の小・中学校を訪れ、建設業の仕事を座学形式で学んでもらうほか、技能者が持つ技術を身近で体験してもらう。
キャラバンは、同協議会が建設産業の職業学習やものづくりの意義を伝えるため、14年度から行っているもの。14年度は工業高校4校を大手ゼネコンの技術者、専門工事業の技能者らが訪れ、建設業の実態や仕事のやりがいなどを工業高校生に訴えた。
15年度は、建設業に対する認知度がより低い小学生・中学生に対象を広げる。さいたま市内の新和小学校を26日、春里中学校を30日に訪れる。
キャラバンでは、アキュラホームの宮沢俊哉社長がカンナがけの技術を披露するほか、大和ハウス工業の協力でロボットスーツの実演なども行う。土木学会や日本左官業組合連合会、埼玉県左官業協会も体験コーナーを設ける予定。また、関東地方整備局は、鬼怒川の堤防決壊や復旧作業を題材に建設業の役割・仕事について講義する。
協議会では、年明けに首都圏の工業高校・普通高校3校でもキャラバンを行う予定。キャラバンで得られたノウハウを建設業団体などにも提供し、建設業の魅力をアピールするこうした取り組みを全国に展開する。
提供:建通新聞社