東京都鉄筋業協同組合(東鉄筋、舘岡正一理事長)は、2015年度の社会保険加入状況調査(7月28日現在)の結果をまとめた。組合員(正会員)48社のうち96%が厚生年金または国民年金に加入。協力会社(746社)の厚生年金と国民年金の加入率も前年度より6%増の65・6%となり、2次以降の年金加入も着実に進んでいることが確認された。
組合員47社(1次)の就労者数は1991人。このうち厚生年金加入者は1609人(80・8%)、国民年金加入者が302人(15・2%)、未加入が80人(4%)。厚生年金加入者は14年度よりも11・1%増え、国民年金加入者は3・4%減った。未加入も7・8%減った。ただ、雇用保険に未加入の組合員が1社あった。
一方、協力会社746社(2次以降)の就労者数は5658人で、このうち厚生年金加入者が1703人(30・1%)、国民年金加入者が2009人(35・5%)、未加入が1946人(34・4%)だった。厚生年金加入者が7・3%増え、国民年金が1・3%減った。未加入も14年度と比べ6%減少した。
雇用保険は746社中225社が加入。未加入が411社、不明が66社あった。労災保険には261社が加入していたものの、未加入が347社、不明が94社あった。
東鉄筋は、全国鉄筋工事業協会(全鉄筋、内山聖会長)が社会保険加入の第三者証明に活用することなどを目的として14年度から始めた「社会保険加入認定制度」の優良企業・適格企業認証申請の状況についてもまとめた。
雇用保険・健康保険・厚生年金・退職金制度(建退共・中退金)に加入している企業であることが認められる「優良企業」には、15年8月末現在、正会員48社のうち20社が認証されており、雇用保健・健康保険・厚生年金に加入している企業であることが認められる「適格企業」には14社が認証されていることが確認された。
東鉄筋の大野宗夫事務局長は「社会保険加入は待ったなし。正会員が100%認証を得られるようにしたい」と話している。
提供:建通新聞社