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中央ニュース

2015/08/28

住宅再建などに1・3兆 復興庁の概算要求

 復興庁は、総額を2兆4759億円とする2016年度予算の概算要求をまとめた。前年度当初予算に比べ1・6%増となった。最盛期を迎えた住宅再建・復興まちづくりを着実に行うため1兆3137億円を投じる。東日本大震災復興特別会計には同庁所管予算に加え、各府省の所管予算5415億円を要求する。
 「復興・創生期間」がスタートする16年度は、▽被災者支援▽住宅再建・復興まちづくり▽産業・生業(なりわい)の再生▽原子力災害からの復興・再生―を柱として施策を展開していく。
 このうち、住宅再建・復興まちづくりは、東日本大震災復興交付金2492億円、復興関係公共事業4893億円、災害復旧5470億円、災害廃棄物の処理270億円の内訳とした。三陸沿岸道路などの復興道路、海岸堤防や農地・農業用施設ほかの災害復旧、福島県の一部地域(汚染廃棄物対策地域を除く)での災害廃棄物処理といった事業を進める考え。
 原子力災害からの復興・再生についての要求は、9585億円のほか予算要求額を明示しない「事項要求」で構成。4527億円を求めた除染作業は、国直轄によるものと市町村への支援を内容としている。放射性物質汚染廃棄物処理は2215億円、中間貯蔵施設の整備は1346億円とした。事項要求では、ロボット開発や国際産学連携拠点の整備などを行う「福島イノベーション・コースト」関連の支援策を盛っている。

提供:建通新聞社