国土交通省がまとめた建設工事受注動態統計調査報告によると、全国の建設会社が5月に受注した工事の総額は、前年同月比1・1%増の5兆7382億円と8カ月連続で増加した。元請け受注高が2カ月連続で減少した一方、下請け受注高は2カ月連続で増加している。
元請け受注高は2・8%減の3兆7317億円、下請け受注高は9・5%増の2兆0065億円となった。業種別では、総合工事業が1・9%減の2兆8127億円、職別工事業が2・1%増の1849億円、設備工事業が7・4%減の7341億円だった。
公共機関からの受注のうち、1件500万円以上の受注額は28・7%減の7278億円。このうち国の機関は、政府関連企業などが落ち込むなど、23・4%減の2448億円となった。4カ月連続の減。地方の機関からの受注は31・1%減の4830億円だった。
民間からの受注のうち、1件5億円以上の建築・建築設備工事の受注総額は12・9%増の5177億円。発注者別・工事種類別に見て受注工事額が多かったのは不動産業の「住宅」、サービス業の「医療・福祉施設」、製造業の「工場・発電所」など。
民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は19%増の4649億円だった。
提供:建通新聞社