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2015/07/06

NETIS活用率46% 進む複数技術の採用

 国土交通省は、NETIS(公共工事等における新技術活用システム)の2014年度の活用状況をまとめた。直轄工事1万1945件のうちNETISに登録された新技術を活用した工事は5476件で、活用率は前年度比4・4ポイント増の45・8%。総合評価方式や工事成績評定で加点措置が得られることを背景に、活用率は過去10年で30ポイント以上上昇している。加えて、1工事で複数の新技術を活用するケースも年々増加しており、1工事で平均延べ3・26件の新技術が活用されている。
 14年度の直轄工事でNETISの登録技術を活用した工事は5476件(活用率45・8%)で、活用された新技術は延べ1万7883件だった。新技術を活用した工事では1件当たりの平均で3・26件の新技術を活用していることになる。
 活用類型別にみると、総合評価方式や契約締結後の技術提案に基づいて施工者が新技術を活用する「施工者希望型」が91・2%の1万6315件と大半を占め、発注者が新技術の活用を求める「発注者指定型」が8・4%の1500件と次いで多い。NETIS申請者が事後評価を行っていない技術の試行を求める「試行申請型」は35件、新技術の活用に直轄工事の現場を提供する「フィールド提供型」は3件あった。
 工種別では「コンクリート工」「仮設工」「土工」「共通工」「道路維持修繕工」の順に活用件数が多い。
 14年度に最も活用された新技術は、前年度に続き、ユニット型仮設昇降階段の「ラク2タラップ」。洗い出し不要の打継処理剤の「ジョインテックスCT―400」が2番目、車載トイレの「軽トラック積載対応型屋外可搬式トイレユニット」が3番目に活用された件数が多かった。
 また、発注者指定型だけで見ると、補強部材の最適配置と壁面部材の大型化を図った補強土壁工法の「スーパーテールアルメ工法」の活用が最多となっている。

提供:建通新聞社