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2015/06/24

骨太方針素案 「建設生産の効率化」明記 

 政府は22日の経済財政諮問会議に、中長期の財政運営や来年度の予算編成方針などを示す「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の素案を提示した。社会資本整備に関しては、優先度・時間軸を「国土形成計画」と「社会資本整備重点計画」で明確にするよう求めたほか、社会資本整備を支える担い手の確保と建設生産システムの省力化・効率化を推進する方針を明記した。
 素案には、2016〜20年度の5年間を計画期間とする「経済・財政再生計画(仮称)」を盛り込み、財政健全化と経済再生の双方を実現する方向性を示した。2018年度のプライマリーバランス赤字の対GDP比を1%程度に抑える目標も掲げた。
 社会資本整備においても、中長期的な見通しを持った上で、経済再生と財政健全化の双方への貢献を目指す。国際競争力の強化、国土強靭(きょうじん)化、防災・減災対策、老朽化対策などについて、国土形成計画などで優先度と時間軸を明確にした上で重点的に取り組むことを求めた。
 社会資本整備を支える技術者・技能労働者を確保できるよう、建設産業の海外展開の支援も図りつつ、処遇改善や教育訓練の充実強化を進める。さらに、施工時期などの平準化や技能・経験に応じた効率的な人材配置など、建設生産システムの省力化・効率化を推進する記述も盛り込んだ。
 骨太の方針は6月中に閣議決定する見込み。

提供:建通新聞社