日本建設業連合会(日建連)は、2015年度の国土交通省との意見交換会フォローアップ会議で▽工期設定と工程管理▽設計変更▽生産性の向上―の三つを議題にする方針を固めた。5〜6月に全国9地区で開いた地方整備局などとの意見交換会を踏まえ、17日の国交本省との意見交換会報告会で提案した。休日の拡大に向けたモデル工事の全国展開や、工程管理情報を共有する試行工事の大幅増、設計変更ガイドライン拡充版の採用拡大、プレキャスト化促進モデル工事の実施などを話し合いたい考え。
議題のうち「工期設定と工程管理」では、休日拡大に向けたモデル工事の▽規模、工種▽工期設定開示資料の内容や公告文と特記事項の掲載・記載内容▽休日取得の調査範囲―などを調整し、全国展開につなげたい意向。工程管理情報を共有する試行工事は全地整で大幅に増やすよう求める。
「設計変更」に関しては、関東地整の拡充版ガイドラインの採用状況や、設計変更概算額の明示に代表される拡充内容の運用状況をフォローするよう要望する。
「生産性の向上」をめぐっては、プレキャスト化の先進地域や日建連会員工事での事例を調べた上で、工期限定の工事などで▽汎用性の高い構造物や部材のプレキャスト化発注▽積算体系整備のための歩掛かり調査▽従来工法との比較調査―を内容とするモデル工事の実施を求めていく。
機械式鉄筋定着工法に関わるガイドライン作成のフォロー、書類の書式統一・簡素化なども俎上(そじょう)に載せる構え。
提供:建通新聞社