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2015/06/08

国土形成計画ほかの最終報告案 ※最終報告案を了承

 国土交通省の国土審議会は5日、新たな国土形成計画と第5次国土利用計画の最終報告案をそれぞれ了承した。形成計画は東京一極集中の是正や「コンパクト+ネットワーク」の推進、利用計画は今後の土地利用目標を示した内容となっている。両計画ともパブリックコメントなどを経た8月上旬までに閣議決定する見通し。
 両計画は、今後10年間の国土の在り方を示すもの。審議会ではその全国計画について検討を重ねてきた。人口減少や切迫する巨大災害など、わが国が抱える課題に対応する内容となっている。
 国土形成計画では、今後10年を「日本の命運を決する10年」と位置付け、「対流促進型国土の形成」を国土の基本構想として据えている。対流の原動力は地域の多様な個性だとして、地域の各機能を集約化させ、それぞれの地域をネットワーク化する「コンパクト+ネットワーク」による国土形成を目指す。
 東京の一極集中の是正は、魅力ある地方の創生を通じて行われる。東京圏の位置付けについては、国際競争力を向上させ、「グローバルに羽ばたく国土」を形成する上で重要な役割を果たすとしている。
 一方の国土利用計画は、農地・住宅地・森林などの地目別面積目標などを示した内容。最終報告案では、2025年時点で▽農地440万f(三大都市圏56万f、地方圏384万f)▽森林2510万f(316万f、2194万f)▽水面・河川・水路135万f(19万f、116万f)▽道路142万f(29万f、113万f)▽住宅地116万f(40万f、76万f)―とした。三大都市圏6400万人程度、地方圏約5700万人程度の人口を前提として定めた。

提供:建通新聞社