四国4県と経済団体でつくる「四国鉄道活性化促進期成会」(会長・浜田恵造香川県知事)は27日、国土交通省を訪れ、四国新幹線と四国横断新幹線の導入を要望した。
浜田会長はじめ4県の関係者らが藤田耕三鉄道局長に要望書を手渡したもので、「地域経済の活性化や観光振興のために新幹線の導入は欠かせない」として、整備計画への格上げに向けた調査・研究など抜本的な高速化が実現するよう、取り組みを求めた。
要望を受けた藤田局長は、新幹線の整備・開業による効果を認めた上で、四国以外での新幹線空白地帯の存在や、開業までに時間を要した北海道新幹線などを踏まえた状況整理が必要との考えを示したという。
四国新幹線(大阪市〜大分市)と四国横断新幹線(岡山市〜高知市)はいずれも1973年に基本計画が決定した路線。
四国4県や事業者らで設置した「四国の鉄道高速化検討準備会」が実施した基礎調査によると、四国新幹線の一部区間と四国横断新幹線(徳島〜高松〜松山、岡山〜高知)を結んだ場合の建設費は1兆5300億円。1日平均の利用者数は9000人、沿線の1年当たりの経済波及効果は169億円と推計している。
提供:建通新聞社