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2015/05/01

政府 国土強靭化アクションプラン2015素案まとめる

 政府は、「国土強靭化アクションプラン2015」の素案をまとめた。国土強靭化基本計画に盛り込まれた個別施策などの進捗(しんちょく)管理を徹底するため、「重要業績指標(KPI)」の充実や「統合進捗指数(IPI)」の試行的導入を盛った内容となっている。
 アクションプランは毎年度策定するもので、個別施策の進捗に応じて内容を更新する。政府は昨年、初めてアクションプランを策定し、住宅の耐震化率や大規模地震の想定地域における海岸堤防整備率などについて数値目標を設定した。
 2015版の素案に盛られたKPIの充実は、指標の追加・見直しや18年度目標値の明示など。このうち指標については、昨年8月に発生した広島市の土砂災害などを踏まえて、「土砂災害警戒区域指定数」を追加している。16年度までの目標値として約46万区域を掲げた(14年度現状値は約40万区域)。
 18年度目標値を新たに参考値として明示したのは、「上水道の基幹管路の耐震適合率42%」や「地籍調査進捗率56%」など12箇の指標。
 また、試行的に導入するIPIは、各施策を束ねるプログラム全体の状況把握や、プログラム間の進捗比較を行うためのもの。現状の達成度と計画期間内の進捗率を同等に評価することで、状況把握や評価を充実させる。
 素案ではこのほか、最近の大規模災害を踏まえた取り組みの充実や、地域活性化との連携、地域計画の策定・支援、重点化プログラムの工程表作成などを通じて、各プログラムの充実・改善を目指すとしている。

提供:建通新聞社