高速道路会社6社の2015年度事業計画によると、新設・改築費(一般管理費、建設中利息を除く)の合計額は前年度比6%減の1兆4215億円。西日本高速が約12%増となるなど4社が前年度を上回った。また、修繕費の合計額は10・6%増の5004億円で、14年度中に得た事業許可を踏まえて全社が大規模更新・修繕事業を展開する。関連事業関係のSA・PA事業建設費は合計148億円(13・5%減)、その他事業建設費は16億円(70%減)となっている。
各社の15年度事業計画の概要は次の通り。
■首都高速道路会社
新設・改築費は22・1%減の1370億円。横浜環状北線など6路線18・9`の新設や、5号線板橋熊野町JCT間0・5`の改良、設計・施工者選定手続きを進める1号線の東品川桟橋・鮫洲埋立部1・9`の大規模更新などに取り組む。
修繕費は48%増の660億円。1号線など34路線310・7`の維持・修繕・災害復旧とともに、3号線池尻〜三軒茶屋出入り口付近1・5`などの大規模更新や1号線など18路線55・2`の大規模修繕を進める。
■中日本高速道路会社
新設・改築費は22・5%減の4398億円。路線別の配分額は▽中央自動車道=844億円▽第一東海自動車道=72億円▽東海北陸自動車道=190億円▽第二東海自動車道=1582億円▽中部横断自動車道=520億円▽北陸自動車道=11億円▽近畿自動車道=954億円▽首都圏中央連絡自動車道=175億円▽東海環状自動車道=31億円―となっている。
修繕費は36・5%増の1271億円。中央道など16道路で2042`の維持修繕に加え、268`の大規模更新・修繕にも取り掛かる。
■東日本高速道路会社
新設・改築費は7・9%増の4141億円。東関東自動車道など6道路165`の新設と、関越自動車道など22道路86`の改築を進める。15年度に東関東自動車道水戸線の鉾田IC〜茨城空港北IC間8・8`と、首都圏中央連絡自動車道の▽桶川北本IC〜白岡菖蒲IC間10・8`▽境古河IC〜つくば中央IC間28・5`▽神崎IC〜大栄JCT間9・7`―を開通させる予定だ。
修繕費は1・2%減の1233億円。北海道縦貫自動車道など33道路3288`の維持修繕、24道路308`の大規模更新・修繕を始める。
■西日本高速道路会社
新設・改築費は12・4%増の3399億円。近畿自動車道など13道路102`の新設と、四国横断自動車道など4道路96`の改築に充てる。修繕費は8・8%減の1239億円で、中央自動車道など39道路3453`の維持修繕と、24道路303`の大規模更新・修繕に割り振る。
■阪神高速道路会社
新設・改築費は9・8%増の904億円で、大和川線など3路線13・9`の新設などに投じる。修繕費は9・9%増の434億円を掛けて▽大阪池田線など22路線259・1`の維持修繕▽大阪堺線湊町付近などの大規模更新▽大阪池田線など13路線57`の大規模修繕―を進める。
■本州四国連絡高速道路会社
新設・改築費は7・4%増の2億9000万円で、国道28号のスマートIC1カ所の整備を行う。修繕費は12・9%増の167億2000万円を3路線(国道28号、30号、317号)172・9`の維持修繕や大規模修繕に投じる。
提供:建通新聞社