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2015/03/09

富士教育訓練C 設計・施工は木内建設

 全国建設産業教育訓練協会(才賀清二郎会長)は、静岡県富士宮市にある富士教育訓練センター建替工事の設計・施工者を木内建設(静岡市)に決定した。技術提案書を提出した3社のうち、提案内容が最も優れていた同社と24億円(税抜き)で契約した。プレキャスト工法を採用して冬季のコンクリート打設を最小限にし、工期短縮を図ったことなどが高い評価を受けた。建替工事の施工現場は、センター訓練生向けの現場体験会に開放するほか、施工現場を撮影し、訓練生の教材にも活用する。
 5日に開かれた「富士教育訓練センター建替実行委員会」に、同協会が建替工事の設計・施工者を決めたことを報告した。建替工事の設計・施工をめぐっては、昨年7月から進めていた指名競争入札で事業者が決まらず、計画規模を縮小した上で再度手続きを進めていた。
 今回は、国土交通省の競争参加有資格者(建築工事)のうち、静岡県内に支店・営業所があり、富士教育訓練センターの利用実績があることなどを条件に17社を指名。技術提案書を提出した3社の中から、技術・価格面で最も高い評価を受けた木内建設を優先交渉権者に決定した。2月26日に同社と契約を結んだ。
 建て替え後の施設規模は、共用棟(食堂、浴室など)が鉄骨造2階建て延べ2013平方b、宿泊棟がプレキャスト鉄筋コンクリート造3階建て延べ3858平方b。宿泊棟の定員を現在の250人から350人に増やし、この中に女性向けとして30人分を確保する。
 今後、実施設計を終えた上で9月の着工を目指す。新施設は2017年4月に開校し、同年9月末まで既存施設の解体や外構工事などを行う。
 建替計画の縮小に伴い、既存の食堂や本館などの耐震改修工事も行う。新施設を開校する17年4月以降、19年3月までの約2年間で、改修工事を段階的に進める。改修工事費は、同協会の自己財源、厚生労働省の助成金、建替工事の事業費と契約額との差額約3億円で賄う見通し。

提供:建通新聞社