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2015/01/15

復興財源1・3兆追加 復興庁14年度予算案 

 復興庁は、政府の2015年度当初予算案の東日本大震災復興特別会計に前年度比8・6%増2兆4364億円を計上した。他府省所管分を含めると7・2%増の3兆9087億円となる。これにより、震災の集中復興期間(11〜15年度)における復興財源フレームはこれまでの25兆円から26兆3000億円に拡大。不足する財源1兆3000億円は13年度の決算剰余金などを充当する。
 15年度は政府が定めている集中復興期間の最終年度に当たる。住宅再建・復興まちづくりの本格化に加え、原子力災害からの復興再生に向け、除染・放射性物質汚染廃棄物処理や早期帰還支援などを加速させる。
 集中復興期間における復興財源フレームは、13年1月にそれまでの19兆円から25兆円に増額されたが、被災地からの要望などに応えるため、14年度補正予算案と15年度当初予算案に必要な1兆3000億円の財源をさらに追加、26兆3000億円まで拡大させる。
 復興庁の15年度当初予算案では、住宅再建・復興まちづくりに1兆3487億円を計上。東日本大震災復興交付金に3173億円、被災した海岸堤防、農地・農業用施設、上水道、学校など災害復旧事業に5794億円、復興道路・復興支援道路の整備に1975億円などを盛り込んでいる。
 中小企業グループが作成する事業計画に基づいて損壊した施設の復旧を支援する中小企業組合等協同施設等災害復旧事業は400億円を確保する。従来の事業再開や継続に関する施設整備に加え、新分野需要開拓を見据えた取り組みも支援する。
 原子力災害からの復興・再生には7807億円を計上した。国・市町村が実施する除染に4174億円、放射性物質汚染廃棄物処理事業に1387億円、中間貯蔵施設の整備に758億円などを盛り込んでいる。

提供:建通新聞社