富士教育訓練センター建替実行委員会が1日に開かれ、同センター建替工事の基本計画見直しが承認された。7月から進めていた事業者選定手続きで入札者がなかったことから、施設規模を縮小し、宿泊機能などの基本機能を優先して建て替えを進める方向で基本計画を見直す。指名競争による総合評価方式(設計施工一括)とする事業者選定方式は変更しないが、前回よりも入札者の技術提案をより採用しやすい方向に要求水準書を変更する。近く指名通知書を発送する。
基本計画の見直しによって、当初想定していた延べ約1万平方bの施設規模を6割程度に縮小する。宿泊施設の建て替えを優先し、既存定員218人を350人(うち女性用30人)に拡充する計画は堅持する。施設規模の縮小で、事業費30億円(税込み)、2017年4月の新施設開校は変更せず、当初の計画通り進める。
事業者の技術提案を最大限に生かせるように要求水準書を見直し、性能発注に近い形で技術提案を採用する。
指名業者を前回より増やし、幅広く入札参加を求める。12月中に現地説明会を開き、15年2月上旬に優先交渉権者を決定、契約を締結する。実施設計が終了する夏ごろまでに着工する予定だ。
今回は、建て替え工事を見送る教室や本館については当面、耐震補強工事で対応する。耐震補強工事の費用は、各団体・企業から別途拠出を募る。
提供:建通新聞社