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2014/09/24

「建築物石綿建材調査者」 岡山市で育成講習 

 国土交通省の「建築物石綿含有建材調査者」を育成するための講習が、岡山市で行われる。主催は国交省に講習実施機関として登録されている日本環境衛生センター(日環センター、神奈川県川崎市)。
 講習は、講義(座学)を10月30日(木)・31日(金)の二日間にわたって第一セントラルビル(岡山市)で行った後、実地研修を11月8日(土)に日本環境衛生センター西日本支局(福岡県大野城市)で行う。その上で、口述試験を第一セントラルビルで11月26日(水)に、筆記・調査票試験をAP浜松町(東京都港区)で12月19日に実施する。
 この講習は、建築物における石綿含有建材の有無や使用状況などについて、中立かつ公正に専門的な調査を行うことができる調査者を育成することを目的としたもので、受講後、修了考査の合格者には修了証明書と調査者登録証が交付され、石綿含有建材に関する調査者の資格としては唯一の公的資格である「建築物石綿含有建材調査者」の称号が付与さる。希望者は、日環センターのホームページで公開している「調査者リスト」に掲載される。
 建築基準法第12条第1項が規定する定期検査報告制度は「吹付け石綿などの使用状況、劣化状況、除去・飛散防止措置の実施状況を調査しなければならない」としているが、国交省はこの調査の実施に際し、建築物石綿含有建材調査者を活用するよう1級建築士などに推奨している。
 同省は、現在も社会資本整備審議会建築分科会アスベスト対策部会で同調査者の活用の推進に向けた検討を行っており、15年度以降、一定の資格者が育成された段階で同調査者の活用を国庫補助の要件とする考えを打ち出している。
 受講料は11万8800円(テキスト代・消費税込み)。受講料は前納で、振込手数料は別途。受講申し込みに必要な書類は同センターのホームページからダウンロードできる。
 問い合わせ先は同センター研修広報部研修事業課 電話044(288)4919。

提供:建通新聞社