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2014/07/31

本田事務次官「安定的な公共投資は必要」

 国土交通省の本田勝事務次官は30日、建設専門紙などとの就任インタビューに応じ、今後の社会資本整備について「投資が不安定では、それを受ける産業自体の衰退を招くことになる」との危機感を示し、安定的・持続的な公共投資の確保への意欲を示した。2015年度予算の編成については「国土のグランドデザインで示した『コンパクト+ネットワーク』を具体化させたい」と述べた。
 国交省が直面する課題については、東日本大震災からの復旧・復興の加速化、自然災害や事故などからの危機管理に加え「政策を議論・活字の世界から実際の姿に具現化することが必要だ」との認識を示した。
 8月末の概算要求など、今後本格化する15年度予算の編成にも「まさに政策を実行するための予算としたい」と意気込んだ。中でも「人口減少、超高齢化に対応した地方の創生は政権全体の課題にもなっている。国土のグランドデザインに盛り込まれた施策を的確に予算に反映させたい」と話した。
 これからの社会資本整備については「日本の国土は起伏に富み、地震活動も活発。常に自然と調和させながら経済活動を進めなくてはならない」との認識を示した上で「効果的・効率的に産業活動や生活を営む上でも、安全で豊かな社会資本の重要性はますます高まる」と強調。社会資本整備については「そこで働く人がいて初めてモノが造れる。急激な増加や減少があってはならない」と述べ、安定的・持続的に公共投資を行う必要性を訴えた。

提供:建通新聞社