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2014/06/06

建設業許可業者0・2%増 微増も減少傾向変わらず

 2013年度(14年3月末時点)の建設業許可業者数が、前年度に比べ0・2%増の47万0639業者となったことが、国土交通省のまとめで分かった。13年度は許可の更新を迎える業者が少なく、失効業者が少ない年度に当たるため、許可業者はわずかに増加したものの、業者数が減少する近年の傾向に変わりはない。許可業者数は、ピーク時の1999年度と比べると21・7%減少している。新規で許可を取得した業者は1万5738業者で少なくとも過去20年でみると最低。特定建設業の許可業者は0・5%増と9年ぶりに増加した。
 2013年度の許可業者は、新規許可業者が9・1%減の1万5738業者、許可を失効した業者は51・7%減の1万4999業者、廃業が26・6%減の7855業者、許可の更新手続きを行わずに許可を失効した業者は64・9%減の7144業者となった。
 許可区分別では、一般建設業許可が0・1%増の44万9671業者、特定建設業許可が0・5%増の4万3061業者だった。特定建設業許可は、04年度から減少を続けていたが、9年ぶりに増加。土地・建設産業局建設業課では「維持修繕工事などの元請け受注を目指す
専門工事業者の許可取得が増えているのではないか」とみている。
 都道府県別の許可業者数では、宮城県が2・6%増、福島県が2・4%増、岩手県が0・8%増と東日本大震災の被災3県で増加が目立った。宮城県は11年度以降、許可業者数が増加傾向にあり、業者数がピークを迎えた11年度と比べ8・8%減と、減少幅が全国平均を大きく下回っている。
 資本金階層別では「200万円未満の法人」が14・6%増、「200万円以上300万円未満の法人」が12・8%増と大幅に増加した。
 業種別許可(28業種)の延べ業者数は1%増の141万7248業者。前年度よりも取得業者数が増加した許可業種は「とび・土工工事業」の0・9%増、「内装仕上工事業」の1・8%増、「塗装」の2・5%増など23業種。「建築工事業」(0・5%減)、「土木工事業」(0・4%減)、「造園工事業」(1・4%減)など5業種が減少した。
 建設業以外の営業を行っているいわゆる「兼業業者」は0・8%増の12万6089業者だった。

提供:建通新聞社